濁る瞳で何を願う2 ハイセルク戦記
サラエボ要塞での四ヵ国同盟との決戦のさなか、転移者の猛攻により、壊滅的な攻撃を受けたハイセルク帝国リグリア大隊。転生者である帝国兵ウォルムは、敵軍の総攻撃により意識を失い、苦楽を共にした分隊員の亡骸ごと、墓標と化した曲輪に埋没していた。散った仲間への手向け、祖国への忠誠、仇敵への憎悪。灯る激情は名実ともにウォルムの瞳を濁らせ、冥府の送り火が内部より敵陣を蝕む。攻勢前夜に“鬼火”によって多数の人員と物資を喪失した四ヵ国同盟は、禁忌とされる魔領を焼き払い、人為的に魔物たちの大暴走を引き起こす。繰り返される死守命令。混沌の坩堝と化した最前線に迫る魔物の大波。そして長き眠りから目覚める“意思を持つ天災”-。ハイセルク帝国の存亡を懸けた「防衛戦」が始まる。「小説家になろう」が誇る戦記譚、第2集。
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平凡な会社員だった高倉頼蔵は、ある日、心筋梗塞によりその生涯を閉じた。しかし、彼は異世界で第二の生を得る。強力なスキルを与えられた転生者ーではなく、周囲を大国に囲まれた小国・ハイセルク帝国の一兵卒として。ウォルムという新しい名で戦争の最前線に投入された彼は、拭え切れぬ血と死臭に塗れながらも、戦友たちと死線を掻い潜っていく。強力な魔法を操る冒険者パーティー、圧倒的な力ですべてを焼き尽くす『勇者』と持て囃される転移者たち。彼らとの死闘の中、ウォルムは平時では目覚めることの無かった戦士としての才能を徐々に開花させていく。その瞳を暗く濁らせながらー。「小説家になろう」が誇る異色の戦記譚、堂々開幕。 2022/02/02 発売
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迷宮都市ベルガナー。祖国であるハイセルク帝国を失った転生者・ウォルムは迷宮に潜るために当地を訪れていた。大鬼王の魔瞳を移植したことで徐々に光を失っていくウォルムの視界。それを唯一治癒できるという「癒しの三秘宝」を入手するため、彼は迷宮の最深部へと潜ることに。陽光ひとつ差さず、手強い魔物が跋扈する異界の摂理に戸惑いつつも、ウォルムは単独で迷宮の奥深くまで踏破していく。一匹狼の傭兵の快進撃はたちまち冒険者たちの噂の的に。さらに迷宮の三十層、ウォルムを狙う人狩りのパーティーも現れてー。「小説家になろう」が誇る戦記ファンタジー、新章突入の第4集。 2024/08/02 発売