時計台の大聖女は婚約破棄に歓喜する 1
ーー私が大聖女だなんて、嘘でしょう?
大聖女が司る大時計台が崇められる世界。
公爵令嬢ヴェロニカは今代の大聖女に認められ「大聖女候補」として、大嫌いな王太子デレックと婚約することに。
婚約解消の条件は、十八歳までに大聖女の能力を開花させること。
幼馴染エドゼルの協力のもと日々努力するが、うまくいかない。
そんな中、男爵令嬢フローラが本当の大聖女であり、エドゼルと婚約するとの噂を耳にする。
途方に暮れるヴェロニカ。
だが、十八歳目前の学園卒業パーティで、デレックから突然告げられる。
「お前との婚約を破棄する!」
新たな運命の歯車が回り出すーー!
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時計台に祈りを捧げ、特別な力を扱うという大聖女。 元王太子デレックとの婚約破棄の一件を経て、その力を開花させた公爵令嬢ヴェロニカは、自分をずっと見守っていてくれた王太子エドゼルと新たに婚約することになる。 そして、婚約披露パーティーの席で国王ラウレントがそれを宣言し、場が祝福に包まれる中、突如として王妃ウツィアが婚約に反対すると言い出した。 その後もウツィアはわざわざヴェロニカを招待したお茶会で悪口を言ったり、貴族の間にヴェロニカに関するよくない噂を流すなどの嫌がらせを続ける。 しかしヴェロニカとエドゼルはその仕打ちに動じることなく、ラノラト人研究者のユゼックと共に、大聖女と時計台について理解を深めていく。 一方、その裏側で大聖女を名乗り一度は投獄されながらも逃げ出したフローラと元副神官ツェザリはヴェロニカを陥れるための陰謀を企てておりーー! 王太子の愛を受け、新たな大聖女が誕生する。 2024/06/05 発売