青嵐の譜(下)
蒙古軍の圧倒的な力に壱岐は蹂躙され、多くの民が命を奪われた。主君を失いながらも戦火を生き延び、蒙古への復讐心に燃える宗三郎。絵師を目指して隣国の宋に渡った二郎。裕福な養父のもとを出て芸の世界に身を投じた麗花。それぞれの道を歩む三人は、年を経て再び蒙古の脅威にさらされる。凄絶な戦いを生き抜き、若者たちは光をつかむことができるのか。若き才能が活写する、迫真の歴史長編。
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青嵐の譜青嵐の譜
第20回「小説すばる新人賞」受賞第一作。渾身の書き下ろし長編小説。-文永11年(1274年)、アジア全土を揺るがす蒙古軍が、九州北方、玄界灘に浮かぶ、壱岐の島を襲撃した。「小説すばる新人賞」の新鋭が描く、「元寇」に巻き込まれた若者達の青春群像劇。 2009/08/10 発売