フレンチ・シルク(下)
ミシシッピ川の近くのローズシャロン館。カタログ撮影中のクレアのもとへ、キャシディ検事補が姿をあらわした。黒人ファッション・モデルでカタログの製作者ヤスミンは、不倫の相手ピートリー下院議員とのあいびきで留守。バルコニーでキャシディに抱きしめられたクレアはもう抵抗できなかった。でもなぜ。キャシディは自白させるために自分を誘惑したのでは。悩むクレアに、信者をたきつけたエリエルの攻撃は続く。だがジョシュアはそのエリエルのアリバイをくつがえした。真犯人は誰だ。ヤスミンの衝動的な行動で、ついにクレアは決意する…。90年代のアメリカで最も注目されている女性作家の傑作小説。
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フレンチ・シルク(上)フレンチ・シルク(上)
ニューオリンズのフェアモント・ホテルの豪華なベッドで、テレビ伝道師ジャクソン・ワイルドが死体で発見された…頭と心臓と睾丸に銃弾が三発。全米をまわり、ポルノ一掃の運動を続ける有名人のショッキングな死に、キャシディ検事補はみずから希望してこの事件を担当する。容疑者の筆頭は、通信販売の下着会社『フレンチ・シルク』のクレア・ローレンツ。オーナーで下着デザイナーの彼女は、自社のカタログがポルノだと名指しで叫弾されつづけ、動機は充分。だが、キャシディは初対面で、彼女の気品ある容姿と神秘的な雰囲気にひかれていく。アメリカで人気爆発の女性作家が描く、ベストセラー・サスペンス。 1996/04/30 発売