IKEAのタンスに閉じこめられたサドゥーの奇想天外な旅
光沢はあるがしわだらけのシルクスーツとシャツ、首に赤いネクタイを(結ぶのではなく)安全ピンでとめたインド人は、手ぶらでフランスに到着した。そしてタクシーに乗ってドライバーに告げた行先は…あの組立家具量販店のIKEAだった。その男は修行者で、パリには最新型の針ベッドを特価で買うためにやってきた。その目的は修行に使うためではなく、高く転売するためだったのだが…。ドライバーをだまして無賃乗車でイケアに到着したまではよかったのだが、そこからこの男の国をまたいだ逃避行がはじまった。フランス発の爆笑小説が、ついに日本上陸!