饗宴
高辻藍は専業主婦。商社に勤務する夫の司郎、中学生の長女・春菜と国分寺に暮らしている。おだやかに幸福を食んできたかにみえる一家。しかし、不妊に悩んだ末、第三者の精子提供により長女を出産したことは、夫婦だけの秘密だった。「家族」という砂の城に、互いの理想をひとつずつ積み上げてきた夫と妻。だが、結婚二十二年目の夏、その城に思いもよらぬかたちで亀裂が入った…。
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饗宴饗宴
ようこそ、恐怖の“肉食系”ミステリーへ この島は何かがおかしいーー 大手新聞社を定年退職した夜、連れて行かれたショーパブで一人の女性と出会った鮎子。 アサミと名乗る彼女はショーの演出を手がける立場で、出演ダンサーのオーディションを近々行うという。そのオーディションに立ち会って欲しいと、鮎子は初対面にもかかわらずなぜか頼み込まれる。 禁断の出会いをきっかけにアサミに翻弄される鮎子。新宿、浅草、バリ島を舞台に、アサミに心身をとりこまれた先で彼女が体験したのは、想像を絶する「宴」だったーー ようこそ、大藪賞作家が仕掛けた、世にもおぞましい“美食”の狂宴へ……! 【注意】全てが伏線。一行たりとも目を逸らしてはいけない。 2021/12/22 発売