小説むすび | 八月十五日の夜会

八月十五日の夜会

八月十五日の夜会

出版社

新潮社

発売日

2011年7月28日 発売

祖父が死んだ。あの戦争を「生き延びたせいで見なくていいものをたくさん見た」と語っていた元二等兵の遺灰を故郷の海へ還すため、孫の秀二は沖縄を訪れる。そこで手にしたのは、古びた四本のカセットテープ。長い時を超え、その声は語り始める。かつて南の島に葬られた、壮絶な個人的体験をー。敗残兵の影、島民のスパイ疑惑、無惨な死。生への渇望と戦争の暗部を描く、力作長編。

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP