小説むすび | 十九、二十(はたち)

十九、二十(はたち)

十九、二十(はたち)

出版社

新潮社

発売日

1992年11月1日 発売

僕は今十九歳で、あと数週間で二十歳になるー。父が借金を作った。ガールフレンドにはフラれた。せめて帰省の電車賃だけでも稼ごうとバイトを探したが、見つかったのはエロ本専門の出版社だった。岡山から東京に出てきて暮らす大学生、山崎の十代最後の夏は実にさえない夏だった。大人の入口で父の挫折を目にし、とまどう青年の宙ぶらりんで曖昧な時を描く青春小説。

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