小説むすび | 響子不生

響子不生

響子不生

出版社

新潮社

発売日

1994年2月10日 発売

響子は夜久村の山野を母胎に生まれ出て、自然児として育ち、人間本来の衝動のままに男と交わり、自然と感応して輝いている。子を生んでも結婚はせず、世間の常識や村の掟からはなれて自由に生きる響子は、その凶まがしさを力に心々の心をとらえ、事件をひき起こしては夜久村を揺り動かす-。性愛にも血縁にも縛られず奔放に生きた響子は、死によって生まれない以前の世界「不生」に至り、物語はその娘・風子を介して、「微笑」の世界へと回帰していく…。自然・エロス・生命、待望の四部作完結篇。

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