小説むすび | 朝顔の日

朝顔の日

朝顔の日

出版社

新潮社

発売日

2015年7月31日 発売

妻は少し考えた後に、鉛筆を走らせる。--紙に書いたことも、屹度、言葉でせう。その日に死んでしまふ気がするのですーー。昭和十六年、青森。凜太はTBを患い隔離病棟で療養する妻を足繁く見舞っている。しかし病状は悪化、ついには喉の安静のため、若い夫婦は会話を禁じられてしまう。静かに蝕まれる命と濃密で静謐な時。『指の骨』で新潮新人賞を受賞した大注目作家のデビュー第二作。芥川賞候補作。

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP