小説むすび | 鏡の谷

鏡の谷

鏡の谷

出版社

新潮社

発売日

1990年10月1日 発売

北陸の深い森につつまれた、大矢谷の神官の娘として生れ、ミッションスクールを卒業した三緒子は、都会でのサラリーマンの夫との生活を嫌悪して、故郷に帰る-。その特異な風土の中で、回生をはかる彼女は、異母弟への禁じられた愛に懊悩し、盲目の少年にひかれてゆく…。北陸の神域に棲むという化身はうつし身の女人に、情念の炎を宿させる恋・愛・罪のロマネスク。『沈める寺』に続く北陸を舞台に揺蕩う女心を描く。

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