この俺が、江戸という神輿を担ぐ男になる。そう思っていた。昨日まではー憧れの町で、闇にはじき出された若者が一人。僅かな手がかりを追い、悪の道から救えるか、慶次郎。惜しくも急逝した著者が遺した最高傑作シリーズ最新作。
江戸の華やぎは悪への入り口か。表具師の親方に付いて仕事を学び、孤児の身の上から腕を磨いて、ついに憧れの江戸で働く機会を手にした亮太。目も眩むばかりの町の賑わいに心踊ったのもつかの間、大切な紹介状と財布のあり金が亮太から消えた。夢を食い物にする奴らから若者を守るため、僅かな手がかりを追って元同心・慶次郎は起つ。江戸の哀歓を今に伝える珠玉のシリーズ最新刊! 2015/09/29 発売