小説むすび | 本牧亭の鳶

本牧亭の鳶

本牧亭の鳶

著者

吉川潮

出版社

新潮社

発売日

2001年8月20日 発売

若き講釈師の群像と下足番のじいさんの何気ない交流を描いて涙を誘う名品「本牧亭の鳶」、時代遅れの声帯模写の悲哀を描く「九官鳥」、百面相一筋に生きた芸人の哀れで滑稽な末路を描く「カラスの死に場」、お囃子の女性の切ない転変を写す「老鴬」など、正調吉川節が哀切に響き渡る。色物芸人たちの純粋で愚かな優しさを紡ぐ傑作六編。

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