山本周五郎長篇小説全集 3 さぶ
江戸下町の若い表具職人、栄二は、器用で俊敏、将来を嘱望されていた。だが、ある日突然、無実の罪を着せられ、人足寄場へ送られる。陥れた者たちを呪い、自暴自棄になる栄二だったが、同じ職人仲間で何をやっても愚鈍なさぶの、ひたすらな友情に励まされ、少しずつ生きる勇気を取り戻していく。しかしそこにも、たちの悪い男が現れて…。厳しい試練に、必死で立ち向う若い男女の友情と愛を、切々と描いた逸品。
江戸下町の若い表具職人、栄二は、器用で俊敏、将来を嘱望されていた。だが、ある日突然、無実の罪を着せられ、人足寄場へ送られる。陥れた者たちを呪い、自暴自棄になる栄二だったが、同じ職人仲間で何をやっても愚鈍なさぶの、ひたすらな友情に励まされ、少しずつ生きる勇気を取り戻していく。しかしそこにも、たちの悪い男が現れて…。厳しい試練に、必死で立ち向う若い男女の友情と愛を、切々と描いた逸品。