小説むすび | 三浦哲郎自選全集(第12巻)

三浦哲郎自選全集(第12巻)

必死に生きようとして叶わず、自ら滅んでいった姉、兄…。著者自身の家と兄姉の運命を鎮魂の思いを込めてたどり、大仏次郎賞を受賞した名作長篇。

1987/09/01 発売

死に縁取られた、敗戦前後の束の間の青春-戦時下の少年の不安を乳房の異状に託して描く名篇「乳房」を始め、「蒼い断章」「冬の狐火」「驢馬」等７篇。 1987/11/01 発売

日常の光景と過去の記憶の合い間に、生活の深い味わい、生命の喜びと哀しみを丹念に紡ぎ出した心温まる掌篇集「笹舟日記」と「射撃」「草の宴」第６篇。 1987/12/01 発売

一家族のさりげない日常生活を捉え、爽やかな風の吹き抜けるような新聞小説と絶賛を博した「素顔」と、「聖夜」「地震」単行本未収録「早春」等７短篇。 1988/01/01 発売

天正遣欧使節に選ばれた少年たちの、苦難と驚きに満ちたローマ往復の全行程。細部と全体を見事に描ききって、日本文学大賞を受賞した歴史大河小説。 1988/02/01 発売

短篇連作の魅力を十二分に発揮した、北国の架空の街が舞台の「真夜中のサーカス」と子供の世界から人生を切り取る「木馬の騎手」。ほかに５短篇を収録。 1988/04/01 発売

奥州・天明大飢饉の地獄のさまを格調高い文章で刻んだ「おろおろ草紙」始め歴史小説６篇と、少年の成長物語を風土と歴史への思いをこめて描く傑作童話。 1988/05/01 発売

この女のために妻を裏切ることになるかもしれない…。世間の目を避けて燃焼する男女の濃密な愛の日々を描いて、新聞連載時から話題を集めた恋愛長篇。 1988/06/01 発売

家庭生活の光と影のあわいを描いた初期の「結婚」から、母の死を看取った単行本未収録の「愁月記」等最新作まで、著者の肉親や身辺に題材を取った名作２３篇。 1988/07/01 発売

1988/09/01 発売