いつの日か、ふたりは恋人
パンスペルミア説(宇宙汎種説)を前提として語りかける、唯一無二の恋愛小説。3章が重なり合うように構成された恋愛小説。各章は春から夏、秋から冬と変遷する。第1章は「この世」の話。高校一年生の初恋から学生結婚そして大学卒業直前の離別までを主人公が語る。第2章は「あの世」から第1章を読んだ既に他界した恋人が、主人公に自分の心を語る手紙。第3章は「仮の世」のブータンでの再会。恋人は小鳥となり「あの世」から「この世」を仮訪問する。ふたりは、ブータンの友人と人間哲学と宇宙を語り、酔生夢死を過ごす。