神を統べる者
小乗仏教の急進派・トライローキヤム教団にさらわれてしまった厩戸御子。厩戸の仏陀として覚醒した能力を使い、ムレーエサール侯爵ら商人連合の拠点タームラリプティの港を襲う教団のイタカ長老たち! 虎杖、柚蔓、侯爵たちは、御子奪還に向かう! 一方、倭国では敏達天皇が崩御し、御子の父・用明天皇が即位。蘇我馬子と物部守屋は、御子の帰国を心待ちにしていた。そして二人の関係も、厩戸帰国を巡り変化しはじめていた……。
仏陀として覚醒した厩戸御子の旅もいよいよクライマックスを迎える!
書き下ろし歴史巨篇ついに完結!
関連小説
神を統べる者神を統べる者
生まれながらにして、「人には見えないものに襲われる」幼い厩戸御子は悩んでいた。自ら覚えたお経で追い払おうとしたが効かず、それを祝詞で退散させた物部の姫と出会う。皇子の常人ならざるものを感じた崇仏派の蘇我馬子、排仏派の物部守屋は皇子をそれぞれの陣営へ取り込もうとする。しかし、皇子の存在をこの国に禍をもたらす存在と、危ぶんだ天皇が刺客を送り込む。馬子と守屋は共同で皇子を生かすため、海外へと送り出した! 2019/02/21 発売