夢の上2
故郷を滅ぼされ、復讐のため後宮へ上がったハウファは、不死身の光神王を倒す法を求め、文書館の地下深くに隠された建国の秘史に至る。やがて彼女は神宿の御子を産むが、同じ日に第一王妃のもとにも王子が誕生していた……。多崎礼、もうひとつの革命の物語。
中公文庫『夢の上 夜を統べる王と六つの輝晶 2』を改題し、書き下ろし番外短篇「輝晶の欠片 伴走者の遺言」を新たに収録。
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夢の上1夢の上1
この作品がなければ『レーエンデ国物語』は書けなかった(多崎礼) 輝晶が語り出すのは、光神王の圧政に夜明けを夢見た人たちの物語ーーささやかな幸せを願いながらも、死影に憑かれた領主の妻が、宮殿から逃げ出してきた王子に托した夢(「翠輝晶」)。望むものすべてを手に入れてきた騎士団副団長・アーディンの唯一叶わなかった夢(「蒼輝晶」)。中公文庫『夢の上 夜を統べる王と六つの輝晶 1』を改題し、書き下ろし番外短篇「輝晶の欠片1 永遠の誓い」を収録。 2024/08/07 発売