小説むすび | 田中小実昌哲学小説集成 3

田中小実昌哲学小説集成 3

田中小実昌哲学小説集成 3

田中小実昌 生誕100年記念刊行


『ポロポロ』から『アメン父』へーー。

幼少期、従軍、復員ののち東大哲学科入学。

米軍基地のアルバイトで暮らし、翻訳家、小説家となって後も、コミさんは哲学に関心を持ち続けた。

映画館への途中で、バスの旅で。カバンに忍ばせた文庫本に、文句と注釈をつけながらも読み続ける。

そんな日々が、いつしか「小説」となる……。


「哲学」「宗教」「小説」の三位一体のかんけいの謎を追究し、著者晩年の代表的シリーズとなった「哲学小説」を初集成(全三巻)。

第3巻は「カント通りまで百メートル」(1982)から「LAにいるのかな」(1997)まで、単行本未収録作品14篇をまとめる。

〈解説〉佐々木敦


[全巻構成]

第1巻 『カント節』『モナドは窓がない』(全11篇所収)/巻末対談:柄谷行人/平岡篤頼/井上忠

第2巻 『なやまない』『ないものの存在』(全10篇所収)/巻末対談:池内紀+堀江敏幸/保坂和志+石川忠司

第3巻 単行本未収録作品集(全14篇所収)/解説:佐々木敦

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