荒海の槍騎兵3
「プリンス・オブ・ウェールズ」を撃退し、空母防御の楯となり得る防空巡洋艦に注目が集まる。海軍中央も防空艦の積極的起用を推進するが、開戦より時を経た米軍の物量作戦もまた着々と進められていた。
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米国太平洋艦隊が突如フィリピンに現われたことにより、真珠湾奇襲攻撃は意義を失った。連合艦隊は作戦中止を決断、機動部隊に帰還命令を出す。一方、南方資源地帯を攻略すべく出撃した部隊が、分断され各個撃破される危機に陥っていた。脱出を図る南方部隊を救うべく、連合艦隊主力は帰還した機動部隊と合流し急ぎ南下するが、待ち受ける米艦隊との真正面からの激突は必至であった。敵味方ともに空母を擁する艦隊同士ー史上初・空母対空母の大海戦が南シナ海で始まった! 2020/10/21 発売
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「敵ハ全力デ我ヲ攻撃中ナリ」 自らを餌として、敵を釣り上げる作戦は、成功しつつあるーー マリアナをめぐる決戦に勝利を得られなかった連合艦隊は中部太平洋最大の根拠地であるトラックを失った。環礁を占領した米軍は大航空兵力を送り込み、難攻不落の航空要塞を建設する。次の戦場はマリアナかフィリピンか。おそらく、この戦闘で日本の命運は決する。だが歴戦の空母は撃ち減らされ、艦上機搭乗員の補充もままならない連合艦隊には米艦隊と正面から戦う力はすでに失われていた。新司令長官小沢は、わずかな勝機に賭けて、機動部隊を囮として砲戦部隊を突入させるという作戦を命じたーー。 2021/04/20 発売