小説むすび | 雨に濡れた警部

雨に濡れた警部

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1年前、あろうことか、ゴーテは殺人事件をもみ消していた。場所は、彼が一時的に指揮をとるよう命じられたヴィガトポーア警察署。そして、加害者は、ゴーテが敬愛するケルカー副監察長官だった。あまりにも怠惰な警官に腹を立てた長官がインク壷を投げつけたところ、当り所が悪くて相手が死んでしまったのだ。が、目撃者のいないのを幸い、警察の将来のためとゴーテは長官を説得し、溺死に見せかけるため、二人で死体を湖に沈めた。その“溺死”事件に疑問が投げかけられたのは、10カ月後のことだった。水泳の達人だった兄が溺死するはずないという、被害者の妹の訴えがきっかけだった。こうしてゴーテは警察本部長に呼ばれ、査問委員会にかけられることになったのだ。…人間味あふれる東洋の探偵ガネシ・ゴーテが最大の危機を迎える話題のシリーズ最新作!

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