小説むすび | 彼女は遅すぎた

彼女は遅すぎた

彼女は遅すぎた

路地から表通りに突き出ている足は、オズの国で家の下から出ている“東の魔女”の足そっくりだ。だが、そこはオズではないし、倒れている女性も魔女じゃない。エマの体を汗が流れる。背中に小さな穴を開けられて横たわる女と、エマは2週間前にレストランで出会ったばかりだった…。殺されたジュリー・アービダーは、勤務する倉庫会社で過激な組合運動を行っていた。組合つぶしを画策していたらしい経営者側に消されたのだろうか。が、ふとしたことからボストンの社交界に足を踏み入れたエマの調査は、思わぬ展開を見せはじめた…!スペンサーの街ボストンに、話題のヒロイン登場。ハードボイルド界に大きな衝撃を与えた、レズビアンの女探偵エマ・ヴィクター・シリーズ第1弾!

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