小説むすび | ハンマ-ロック

ハンマ-ロック

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ロックが少年の脇で急停止した車に気づいたときは手遅れだった。彼はもう一台の車から飛び出して襲ってきた3人の男を倒すのがやっとだった。その隙に、少年を押しこんだ車は彼の眼の前を走り去った-。かつてSAS将校として勇名を馳せたジョン・ロックは、トロントに住む一匹狼のボディガード。彼の今回の仕事は富豪の一人息子ハービーの警護だった。ハービーは高校をドロップアウトした問題児だが、以前は絵を描くことが好きな心優しい少年だった。家族は優れた芸術作品に触れさせることで昔の情熱を取りもどさせようと、護衛をつけて彼をイタリア旅行に出すことにした。が、到着早々ハービーは何者かに誘拐されてしまったのだ。-プロの意地をかけて少年を奪回せんと反撃に出たロックだが、そこには犯罪組織の絡む罠が…。

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