小説むすび | 放浪のリトル・ドッグ

放浪のリトル・ドッグ

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原稿もなければメモの類もない。資料もまったく見当たらない。-政情不安定な中米の小国ロス・イノセンテスをネタに特種をものにできそうだと興奮していた著名なジャーナリストが突然自殺を遂げたのも奇妙だったが、その部屋も異様だった。死んだアダム・ストリーターと契約をしていたバナー保険会社に依頼され、ブランドステッターは故人の周囲を調べ始めた。やがて、アダムの助手が何者かに射殺され、彼に協力していたパイロットが謎めいた墜落死を遂げるに及び、事件は底知れぬ深さを見せ始めた。ハードボイルド界に独自の地歩を占める著者が、緊迫する中米情勢を背景に、ブランドステッターの命がけの調査行を描く第8弾。

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