男たちの絆
出所したばかりの息子リッキーの行状に頭を悩ますパウダー警部補だったが、仕事は待ってくれない-。父シドニーが消えた失踪人課に訴えにきたロバート少年の話を聞き、その家に出向いたパウダーは、異状に気づいた。謎に包まれた男シドニーの失踪の裏には、いったいどんな秘密が隠されているのか?一方、車椅子にのった女刑事フリートウッドは、コンピューター技術メンセリから実に妙な話を聞いた。自らも車椅子で暮す彼がコンピューターで行なった調査によれば、インディアナ州の身障者が次々に殺されている可能性があるらしい。パウダーは、周囲からの圧力もはねのけ、奇怪な話の真偽を確かめようと動き始めたが…。現代ハードボイルドの雄が、警察小説の分野に独自の地歩を確立した話題のシリーズ第3弾。