殺人創作講座
英文学教授ポーラ・グレニングは、庭の石段ど足を滑らせ怪我をした友人の代理講師として、急遽、金持ちの未亡人レディ・ヒンドンの屋敷で毎週ひらかれる創作講座にでることになった。だが友人の怪我はたんなる事故ではなかった。何者かが石段に細工していたのである。それだけではない。“家庭内の殺人”をテーマに生徒たちが書いた短篇には、事故との類似性を感じさせるものがあったのだ。生徒の誰かがストーリーをなぞって罠を仕掛けたなどということがあるだろうか?あれは、生徒の中に実際に“家庭内の殺人”を犯した者がいると暗示していたのか?しかし真意を確かめる間もなく、事態は思わぬ方向へと展開した。英国女流の新鋭が放つクラシックな本格サスペンス。