小説むすび | 罠に掛かった小鳥

罠に掛かった小鳥

罠に掛かった小鳥

秋も深まってきた10月のある朝、ふだん静かなフラトロラム村が興奮につつまれた。パブ栗駒亭に泊っていたアメリカ人旅行者が刺殺体となって発見されたのだ!昼は村の便利屋、夜は密猟者という二つの顔を持つダン・マレットは、犯行のあった晩、新任司祭の就任式でこのアメリカ人を目撃していた。そして、新任司祭の若妻サンドラがこの男を見たときの苦渋の表情も、式のあとで彼女がこっそりパブへ忍んでいった姿も…。“殺人”だけでも珍しいのに“アメリカ人”というおまけまでついて、パブでの噂話はいやがうえにも盛り上がった。一方、怯えるサンドラの姿に同情したダンが、警察の目を彼女からそらせようと、容疑者になりそうな村人を片っ端から犯人に仕立ててはその推理をパブで流していったため、村は容疑者だらけに!自由と自然を愛するアウトドア探偵ダン・マレットの活躍を描く、英国流ユーモアただようシリーズ最新作。

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