小説むすび | 服従の絆

服従の絆

服従の絆

ヴェトナムから移住して成功をおさめた実業家レは、深夜ひとりで自分の所有するマリーナに出向いた。立ち退きを拒否するマリーナの船上生活者のひとりから呼び出されたのである。だが、桟橋で彼を出迎えたのは、一発の銃弾だった。レ殺害の容疑は、レを呼び出したヴェトナム戦争の退役軍人にかけられた。だが、本人は犯行を頑強に否認しつづけていた。容疑者の公選弁護人からの依頼で調査をひきうけたブラントステッターは、事件の起きた晩に東洋人二人組がマリーナから逃げていくのを目撃した人物を見つけ出した。その目撃者の話によると、しばらくまえにヴェトナム料理店で四人のヴェトナム人を射殺したのも、それとおなじ二人組だったという。はたしてふたつの事件に関連はあるのか?東洋人二人組とはいったい何者なのか?ヴェトナム人社会の複雑に絡みあった絆に秘められた謎にブランドステッターが挑む、待望のシリーズ最新作。

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