小説むすび | 黒い蘭の追憶

黒い蘭の追憶

黒い蘭の追憶

キャロラインは最愛の夫とふたりの子供にかこまれ、なに不自由のない生活をおくっていた。だが、19年前の出来事が脳裏から去ることはけっしてなかった。当時5歳だった娘のヘイリーが誘拐され、必死の捜査にもかかわらず、惨殺体となって発見されたのである。犯人が逮捕されぬまま月日はたち、キャロラインはつらい記憶を胸にしまいこんで、新しい家庭を築いた。キャロラインの身辺で奇妙なことが起きはじめたのは、生きていればヘイリーが24歳になる誕生日のことだった。死んだはずのヘイリーの声がどこからともなく聞こえてきたり、墓に黒い蘭の花束が供えられたりしたのだ。さらには、ヘイリーと一緒に消えたはずのピエロの人形が自宅に忽然とあらわれた。19年前の誘拐犯がふたたびもどってきたというのだろうか?息詰まるようなサスペンスと意外な展開で全米書評子から絶賛をあびた大型新人のデビュー作、ついに登場。

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP