小説むすび | ニュ-スが死んだ街

ニュ-スが死んだ街

ニュ-スが死んだ街

私立探偵ジョン・カディの目に映った地方都市ナッシャーバーは、悪臭ただよう漁港と薄汚れた工場からなる死んだような街だった。この街でカディは、依頼人の死が本当に自殺だったのかを調べるつもりでいた。死亡した依頼人は、ナッシャーバー警察の腐敗を暴こうとする、若く野心的な女性新聞記者だった。彼女は地元の警官がポルノ業者から賄賂を受けとって違法な幼児ポルノを目こぼししていることを聞きつけ、記事にしようとしていた。だが、それを教えてくれた情報屋が何者かに殺されたことから、彼女はカディに、男を消したのが警察のしわざであると立証してもらおうと考えたのだった。はたして女性記者の疑惑は正しく、彼女自身も自殺に見せかけて警察に殺されたのか?ボストンの知性派探偵カディが単身さびれた地方都市にのりこみ、その暗部を暴きだす、シリーズ最新作。

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