レックスが囚われた過去に
企業で弁護士として働くレックスは、子供時代をすっかり捨て去ったつもりだったー実の両親からきょうだい七人が虐待されたつらい過去を。いまは充実した毎日を送っている彼女は、刑務所で亡くなった母親の遺言をきっかけに、事件後ばらばらになったきょうだいのそれぞれと連絡をとる。“恐怖の館”と呼ばれるようになる家で、あのころ彼らきょうだいは監禁されていた。ろくに食事も与えられず、鎖につながれて。その過去の絶望がよみがえるとき、レックスは…。読む人の心を揺さぶる、衝撃のサイコサスペンス。