小説むすび | 消えたサンフランシスコ(上)

消えたサンフランシスコ(上)

消えたサンフランシスコ(上)

ゴールデンゲート・パークでアヒルに餌をやっていた少女ミシェルは目を見はった。池の対岸が見えなくなるほどの濃霧が、あっというまに一面に立ちこめてしまったのだ。しかも異変は、そこだけにとどまらなかった。サンフランシスコを中心とする一帯がこの異常な霧に包まれ、航空機や船舶の事故が相つぐ。霧に影響されないはずの超音速地下列車すら不通になるありさま。外部との通信もいっさい途絶し、サンフランシスコ市民は不安と混乱の一夜をむかえた。翌日、霧の晴れたサンフランシスコ上空に異星人の奇妙な宇宙船が姿を現わした。

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