栄光の旅路(上)
未踏宙域探査の使命を帯びて、5年間にわたる航宙をつづけていた〈エンタープライズ〉号に、ついに地球帰還の日がきた。カーク艦長の脳裏には、さまざまな想いが浮かぶー。無事帰還できたことへの安堵、不慮の事故で失った乗組員への哀惜の念。だが何よりも大きいのは〈エンタープライズ〉号を指揮できた満足感だった。この艦の艦長にふさわしいのは自分以外に他にいない。艦長職にとどまることを望むカークだったが、司令部から思いがけない命令をうけることに…。
未踏宙域探査の使命を帯びて、5年間にわたる航宙をつづけていた〈エンタープライズ〉号に、ついに地球帰還の日がきた。カーク艦長の脳裏には、さまざまな想いが浮かぶー。無事帰還できたことへの安堵、不慮の事故で失った乗組員への哀惜の念。だが何よりも大きいのは〈エンタープライズ〉号を指揮できた満足感だった。この艦の艦長にふさわしいのは自分以外に他にいない。艦長職にとどまることを望むカークだったが、司令部から思いがけない命令をうけることに…。