我が月は緑(上)
2139年「脳髄共和国」は、人類が全ての武力を破棄しなければ地球を破壊すると宣言したー22世紀の科学者たちが真の平和を求めて設立した脳髄共和国は20年の歳月ののち巨大な力をもった超国家となって月面に甦った。脅迫を肯んじない地球政府は必死の探索を続けたが、期限まで半年となった今も、その本部を特定できない。ついに国際刑事・中山弓ノ助が、共和国の計画を阻止すべく月に飛んだ。空前絶後の月世界冒険活劇。
関連小説
我が月は緑(上)我が月は緑(上)
22世紀、世界中の学者、芸術家たちが、地球政府の軍国主義、商業主義などに反対し、真の平和を求めて月に成立させた〈脳髄共和国〉。だが、その指導者を暗殺されたことにより活動は停止した。-そして20年の歳月をへたのち、1年以内に地球政府が地球、月及び火星に有する兵器ならびにその生産設備などを破棄しなければ、地球を攻撃するといきなり通告してきた。地球政府の必死の探索にかかわらず、〈脳髄共和国〉の所在は知れない。 1991/12/01 発売
我が月は緑(下)我が月は緑(下)
地球を脅かす〈脳髄共和国〉の所在は杳として知れない。地球政府の国際刑事・中山は〈脳髄共和国〉発見と破壊の任を受け、月へと赴いたが…。ふとしたことから、敵側の女性地質学者、ジュディース・ラーソンと恋仲となる。ジュディースの話から〈脳髄共和国〉も内部で2つに分裂していることを知った中山だったが-。日本SF界最長老が、月を舞台に、国際刑事の胸躍る恋と冒険に満ちた物語を壮大なスケールで描く一大ロマン巨篇。 1991/12/01 発売