我が月は緑(下)
地球を脅かす「脳髄共和国」の活動阻止の任を受け、単身月へ赴いた国際刑事の中山弓ノ助は、月面に残された手がかりを探るうちに、さまざまな味方を得る。月背面の探索に向かう彼らに同行した中山は、共和国の妨害をはねのけ、苦難の末、敵本拠地に潜入することに成功したのだが、そこで彼らが見た共和国の正体は驚くべきものだった。-月世界に繰り広げられる胸躍る冒険を、著者ならではの絶妙な語り口でえがくSF巨篇。
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22世紀、世界中の学者、芸術家たちが、地球政府の軍国主義、商業主義などに反対し、真の平和を求めて月に成立させた〈脳髄共和国〉。だが、その指導者を暗殺されたことにより活動は停止した。-そして20年の歳月をへたのち、1年以内に地球政府が地球、月及び火星に有する兵器ならびにその生産設備などを破棄しなければ、地球を攻撃するといきなり通告してきた。地球政府の必死の探索にかかわらず、〈脳髄共和国〉の所在は知れない。 1991/12/01 発売
我が月は緑(下)我が月は緑(下)
地球を脅かす〈脳髄共和国〉の所在は杳として知れない。地球政府の国際刑事・中山は〈脳髄共和国〉発見と破壊の任を受け、月へと赴いたが…。ふとしたことから、敵側の女性地質学者、ジュディース・ラーソンと恋仲となる。ジュディースの話から〈脳髄共和国〉も内部で2つに分裂していることを知った中山だったが-。日本SF界最長老が、月を舞台に、国際刑事の胸躍る恋と冒険に満ちた物語を壮大なスケールで描く一大ロマン巨篇。 1991/12/01 発売