無名戦士の神話
ヴェトナム戦争の戦死者で、いまだ身元が確定できない一人の兵士。その彼が無名戦士に認定され、ヴェトナム戦争の戦没者の象徴として、アーリントン国立墓地に祀られることになった。そんな折り当の遺体を調査中だった国防総省の高官メレディスは、奇怪な事実に愕然としていた。遺体に残された弾丸と手榴弾の破片が、米軍のものだと判明したのだ。彼は味方に殺されたのか?だとすれば、その理由は?メレディスは独自に調査を進める。だが、手がかりとなる人物に黒い圧力がかかっていた…。情感豊かに絶妙のプロットで描く名手屈指の傑作。