夜と霧の盟約(下)
行方不明になった義父を発見する手がかりを求めてアルプス山中の寒村を訪れたソールは、聖識者とおぼしき男たちに襲撃された。一方、ローマの暗黒街で情報を収集していたドルーの前には、超一流の国際的暗殺者が現れた。やがて宿命的に出会ったソールとドルーは、複雑に絡み合った諜略の糸を解きほぐし、手をたずさえて〈夜と霧〉の陰謀と対決する。映画「ランボー」の原作者が放つ、最高にスリリングな冒険アクション。
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夜と霧の盟約夜と霧の盟約
イスラエルのキブツに隠遁していたソールは、元モサドである義父が失跡したために課報の世界に戻ることになった。一方、砂漠で贖罪の生活を送っていたドルーは、バチカンの枢機卿の行方不明事件を追及すべく、〈石の結社〉の召喚を受けた。世界各地で、老人たちが次々と謎の失踪を逐げていたのだ。まるで〈夜と霧〉が甦ったかのように-〈夜と霧〉とは、反ナチ分子を恐怖の底に陥れるためのヒトラーの勅令だった。そのナチの悪夢が再び到来したのだろうか?それぞれの失踪事件を追ううちに、ソールとドルーは邂逅する。二人の戦士は手をたずさえ、奥深い陰謀に立ち向かっていくことになるが…?屈指のストーリー・テラーによる、手に汗握る冒険長篇。 1988/05/01 発売