スフィア(下)
居住施設に戻った科学者チームの周囲では、奇妙な出来事が続発する。突如モニターテレビに謎の数字が並び、海底ではエビや発光するイカやクラゲが異常発生し、さらには狂暴なオオイカの触手が彼らを襲う。すべては謎の球体に関係があると考えたノーマンは、再び宇宙船へ乗り込み、球体とのコンタクトを試みるが…。ハイテク機器を用いた深海調査や、心理学、海洋学の豊富な知識を随所にちりばめた興奮の深海サスペンス。
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スフィアスフィア
深海には恐怖が潜んでいる。暗闇、水圧、奇怪な生き物。だが、それらより遥かに恐ろしいものが、三百年のあいだ海底で眠り続けていた…航空機墜落現場調査班メンバーである心理学者ノーマンは、南太平洋上の米海軍海洋調査艦へ、急遽召集を受けた。三百メートルの海底で正体不明の宇宙船が発見され、しかもサンゴの付着状態から判断して、沈んでから少なくとも三百年の歳月が経過しているという。ノーマンたち科学者チームは、米海軍軍人チームのサポートを受けて、海底居住区で生活しながら宇宙船を調べることになった。この船はいったいどこから来たのか?誰が乗っていたのか?さまざまな謎と格闘するうちに、彼らは宇宙船内で不思議な球体を発見した。ストーリイ・テラー、マイクル・クライトンが放つ、『アンドロメダ病原体』をしのぐ最新サスペンス巨篇。 1989/09/01 発売