訴訟(上)
産業廃棄物の不法投棄をめぐる裁判で勝訴を勝ちとるー。それがかつてない財政危機に瀕したSP&M法律事務所が生き残る最後の道だった。事務所初の女性パートナーを目指す若き弁護士のレイチェルは、この訴訟の原告側弁護団の一員に抜摺され、一躍出世の糸口をつかんだ。が、まだそのとき彼女は知らなかった、行く手に思わぬ陥穽が待ち構えていることを。全米に名弁護士として名を馳せた著者が放つ傑作法廷サスペンス。
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訴訟(下)訴訟(下)
訴訟の準備が進むなか、原告の一人が突如不審な死を遂げた。殺人の疑いがあると睨んだ警察は、捜査への協力をSP&M法律事務所に依頼する。だが事務所の上層部の反応はなぜか冷たく、非協力的だった。そんな折、彼女は訴訟から手を引くよう何者かから警告を受け、さらに原告の一人が殺害されてしまった。この訴訟に疑惑を抱いたレイチェルは意を決し、単独調査を始めるが…。法曹界に渦巻く陰謀を迫真の筆致で描く。 1994/02/28 発売