合理的な疑い(下)
ジェニファの有罪を示す証拠が続出し、弁護側の旗色はわるくなる一方だった。そんな折、ライアンとジェニファは何者かから狙撃される。一命はとりとめたが、彼女は腹部に弾丸を受け、赤ん坊は即死。ライアンは彼女を弁護する理由を失ってしまった。だが彼は無実を叫び続ける彼女に心を動かされ、弁護し続ける。果たして彼女は無実なのか。ライアンは無罪を勝ち取れるのだろうか。全米ベストセラーの法廷サスペンス。
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合理的な疑い(上)合理的な疑い(上)
ニューヨークの画廊で青年実業家ネッド・ライアンが殺害された。直前に妻のジェニファと言い争っており、殺人の容疑は当然ジェニファに向けられた。無罪を主張するジェニファは、かつて敏腕検事として知られたネッドの父親マイケル・ライアンに弁護を依頼する。ネッドと仲たがいをしていたマイケルだったが、わが子を殺したかもしれぬ義理の娘を弁護する気にはなれなかった。しかしジェニファがネッドの子を宿していることを知ると、やがて生まれてくる孫のため弁護に同意せざるをえなかった。ジェニファへの疑いを抱きつつも、マイケルは、有能な女性弁護士ミラーの協力を得て、法廷で無罪を勝ち取るために死力をつくす。被害者の父親が容疑者を弁護するという異例の裁判劇を、迫真の法廷シーンをまじえて描き、アメリカで四カ月間ベストセラーを記録し続けた話題の法廷ミステリ。 1992/04/01 発売