小説むすび | 決断

決断

決断

かつてのアル中弁護士ギャルヴィンは、今や一流法律事務所で出世街道をひた走っていた。ある朝、巨大製薬会社相手の勝ち目のない薬害訴訟を、若い女性弁護士ティナに持ちこまれる。だが、訴訟の相手が事務所の顧客だったため断わらざるをえず、彼は年老いた恩師をティナの陣営に送りこんだ。そして、心ならずも自分は製薬会社側の弁護に立つがー名作『評決』に続き、硬骨の弁護士ギャルヴィンが活躍する法廷サスペンス。

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決断決断

困難な医療過誤裁判に勝利をおさめた弁護士のギャルヴィンは、その手腕を買われてボストンの一流法律事務所のパートナーになり、多忙な毎日を送っていた。そんなある日、彼のもとに一人の女性弁護士ティナが訪れてきた。動脈硬化や心臓病の特効薬ライオシンの副作用として先天異常の子供が生まれることが判明し、訴訟を起こしたいという。だが、ライオシンを販売しているアメリカのガーメット社と、製造元のイギリスの会社は共に巨大で、手に負えないので代わって起訴してほしいというのだ。ギャルヴィンはいったんは断わるが、薬害にあったという子供を見て心を動かされ、その依頼を引き受けた。そして法律事務所の幹部たちにこの件を語るが、意外にも却下されてしまう。ガーメット社は事務所の顧客だったのだ。ティナは一人で訴訟を起こした。そしてギャルヴィンは恩師の老弁護士モウ・カッツに、彼女を助けてもらえるよう頼んだ。だが、運命の皮肉か、ギャルヴィンの事務所がガーメット社の弁護をすることになってしまった。心ならずも恩師と対決する羽目に陥ったギャルヴィン。しかも、やがて訴訟の関係者が相次いで不審な死を遂げ、事態は奇怪な様相を呈してきた…。迫力と感動の第一級の法廷サスペンス。 1994/01/31 発売

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