小説むすび | 愚か者のララバイ

愚か者のララバイ

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6百万ドルの生命保険に入った映画スター、トニー・マキューのボディーガードをしてきてほしい、というのが、グルーチョの新しい依頼だった。場所はニューヨーク北部の撮影現場、撮影期間は二カ月で、その間は何があってもスターに死んでもらっちゃこまるのだー。ニューヨークでの探偵稼業もままならないトレースは、渡りに船とこの話に飛びついた。しかし、スターはすでに何者かに命を狙われており、現地の映画関係者を訪ねると、彼に恨みを抱く者がぞろぞろと…。マシンガン・ジョーク満載の人気シリーズもこれをもっていよいよ涙の最終回。

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