小説むすび | 毒殺はランチタイムに

毒殺はランチタイムに

毒殺はランチタイムに

ウォール街の法律事務所〈チェイス・アンド・ウォード〉のあわただしいランチタイム。同僚たちが見守る中、次期所長と目されていたドナヴァンが、もがき苦しみながら息絶えた。毒殺だった。前所長ルービンはひそかに犯人捜しを始めたが、今や引退同然の身である彼には知らされない様々なトラブルを、事務所は抱えていた。所内の何者かが絡んだインサイダー取引、所長の座を狙う所員間のいさかい、同僚の妻との情事。ドナヴァン殺害の動機もそのあたりにあるように思えた…弁護士作家がシニカルかつ巧みに描くウォール街の生態と事件の顛末。

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