小説むすび | 手負いの狩人

手負いの狩人

手負いの狩人

一点の曇りもない空を渡り鳥が優雅に旋回する9月のある日、元ミュージシャンのクリックのもとに一人の女が舞い込んだ。5万ドルを持って失踪した夫を探してくれ、と訴える女の美しさに心惹かれて彼は仕事を引き受けた。時おなじくしてマリファナの密売をしていた男が狩猟事故で死亡したことを知り、警察に協力を求めるが保安官は腰を上げようとはしない。やがて事件の関係者が次々と謎の死を遂げ、真実を追うクリックにも魔手が迫る。ロッキーの雄大な自選を舞台に男の孤独な追跡を詩情をこめて謳い上げるアドヴェンチャー・ハードボイルド。

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