小説むすび | 名ばかりの天使

名ばかりの天使

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朝もはよから、白い毛皮の女がわたしのアームストロングに乗りこんできた。失敬、アームストロングとは愛車のロンドン・タクシーの名で、わたしはダウンタウンのパブでトランペットを吹いてきたところだった。その女はパブに客として来ていたのをわたしはちゃんとチェックしていた。あとは当然のなりゆきが待っていたわけだが…。ロンドンの軽口男エンジェルがお調子者ゆえにトラブルに巻きこまれる超ユーモラスな第一弾。

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