炎の色 下
奸計により、亡父が遺した資産も邸宅も失ったマドレーヌは、小さいアパルトマンで細々と暮らしていた。一方、彼女を裏切った者たちは、それぞれ成功への道を歩んでいた。そして、マドレーヌは復讐することを決意するー。ヨーロッパでファシズムが台頭しつつある1930年代、新たな戦争の影がしのびよるパリでくりひろげられる、息もつかせぬ復讐譚。『その女アレックス』著者による、『天国でまた会おう』三部作の第二巻。
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炎の色 上炎の色 上
1927年2月、パリ。一大帝国を築いた実業家の葬儀が粛々と進んでいた。しかし出棺のとき、思いがけない悲劇が起きる。故人の孫、七歳のポールが三階の窓から落ちたのだ。故人の長女マドレーヌは亡父の地位と財産を相続したものの、息子の看護に追われる日々を送る。しかし、そのあいだに、彼女を陥れる陰謀が着々と進んでいた…。ゴンクール賞および英国推理作家協会賞を受賞した『天国でまた会おう』待望の続篇登場! 2018/11/20 発売