小説むすび | 螢

愛するものを失うことはつらい。ましてそれが、聡明で思いやり深く、誰からも愛される15歳の少年ならなおさら。ベストセラー作家のデイヴィッドは、ある日、息子のマットが庭で苦しんでいる姿を目撃する。マットの体は病魔に冒されていた。病名はユーイング肉腫。珍しい種類の癌だ。何度も襲う苦痛に耐えながら、マットは最新の治療法に身を委ねる。だが、闘病むなしく、命の炎はわずか半年で燃えつきた。その翌晩、父デイヴィッドは不思議な現象を体験する。悲しみにくれる彼の部屋を無数の蛍が飛びかっていたのだ…。「ランボー・シリーズ」で有名なベストセラー作家が、みずからの体験をもとに親子の強い絆を描く感動作。

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP