小説むすび | ブラジルの赤

ブラジルの赤

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ゴンクール賞を受賞し、一大ベストセラーとなった波瀾万丈の歴史冒険ロマン。ルネッサンス期の16世紀中葉。孤児の兄妹、ジュストとコロンブを乗せた3艘の船が、新世界ブラジルをめざしてフランスの港を後にした。兄妹はインディアンとの通訳になるべく乗船させられていた。船団の隊長は、歴戦の勇者、騎士ヴィルガニョン。彼はブラジルにフランス王の植民地を建設するとともに、新教徒たちが住める別天地を創造しようとの理想に燃えていた。だが、数カ月の苦難の航海の後、彼らが到着したリオは、海岸からジャングルがつづき、食人の風習を持つインディアンたちのいる想像を絶する未開の地だった。しかも、彼らの内には集団を内部崩壊へと導く宗教対立が起りつつあった。相愛の兄妹の間にも亀裂が入り、兄は騎士の道をめざし、妹は自然と一体化したインディアンの価値観に共感していく。史実に基づいた、冒険と陰謀、愛と運命が織りなす波瀾万丈の歴史小説。

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