小説むすび | 剣嵐の大地(1)

剣嵐の大地(1)

剣嵐の大地(1)

七王国の鉄の玉座を賭けた王都キングズランディングの決戦の夜。湾を埋めつくした大船団は緑色の燐火に呑まれ、巨大な鎖に捕らわれて次々と沈没し壊滅した。一夜明けて、民衆は都の無事を喜び、少年王ジョフリーの統治を歓迎する。南部の大家ティレル家との婚姻による同盟も決まり、ラニスター家の勢力は隆盛を極めた。一方、敵対するスターク家には、かつてなく苛酷な運命が舞い下りていた。“北の王”として蜂起したロブは、戦で連勝するも若さゆえに政治的失敗を繰り返す。その母ケイトリンは、二人の幼い息子が鉄諸島人に処刑されたと知り、さらに消息のない娘たちを案じて、ラニスター家の捕虜ジェイムの独房に赴き、決意の剣をとる…。秘されていた愛憎や欲望が露わになり、さらなる意外な邂逅と運命の狂涛が描きだされる-世界21カ国で愛され、ローカス賞を連続受賞した、至高の異世界戦史シリーズ第三部、開幕。

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