小説むすび | ミカイールの階梯(上)

ミカイールの階梯(上)

ミカイールの階梯(上)

著者

仁木稔

出版社

早川書房

発売日

2009年5月25日 発売

遺伝子管理局が統括する12基の知性機械によって繁栄していた人類文明が、キルケー・ウイルスの蔓延によって滅びてから250年。25世紀半ばの中央アジアでは、疫病が各土地で風土病と化し、人々の移動を著しく制限していた。イスラム系のマフディ教団とロシア系の中央アジア共和国が微妙な均衡を保つ天大山系で、旧世界の科学技術を保持するミカイリー一族は、半世紀にわたってマフディ教団と共存してきた。だが、教団の勢力争いにより、次期当主候補の一人であるミルザは、重大な秘密をもつ少女フェレシュテとその母マルヤムとともに、中央アジア共和国へと亡命する。一方、もう一人の当主候補レズヴァーンを擁立した教団幹部のアリアンはミルザらの逃亡を機にミカイリー一族を処刑、XXYのレズヴァーンを“妻”として教団の実権を掌握するのだったが…。『グアルディア』『ラ・イストリア』に続くHISTORIAシリーズ待望の第3作。

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